アソビ×暮らす

『地元アソビつくり隊!』地元愛をカタチに 子どもたちと二人三脚の挑戦

バンダイナムコエンターテインメントが日本各地の経済活動とともに新たなエンターテインメントを創出し、一緒に日本を元気にするBNJ PROJECTの一環として、全国の小学生を対象に2019年に発足した「地元アソビつくり隊!」。自分たちが住む地元を今よりもずっと楽しい場所に変える、小学生ならではの「アソビ」のアイデアを一緒にカタチにしていく応援プロジェクトである「地元アソビつくり隊!」は、本来であれば昨年3月には第1回優秀賞受賞作がお披露目される予定でした。しかしながら新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントはやむなく延期に……。それから一年。安全に配慮した形での活動再開がついに決定し、今年3月20日には第2回優秀賞受賞作を基にしたオリジナルゲームがお披露目されました。関係者のインタビューを中心に、ようやく本格稼働を再開した「地元アソビつくり隊!」についてご紹介します。

BNJ PROJECT担当者が語る「地元アソビつくり隊!」への思い

Recipe Image

坂本 純一

株式会社バンダイナムコエンターテインメント

経営推進室 コーポレートコミュニケーション部 PR1課

――「地元アソビつくり隊!」とは、どんな取り組みでしょうか?

坂本:全国の小学生から、地元(お住まいの地域)を今よりずっと楽しい場所に変える「アソビ」のアイデアを募集し、そのアイデアを一緒にカタチにしていく応援プロジェクトです。

アイデアを考えるにあたって、子どもたちがどうしたら地元で楽しい思い出を作れるかを、保護者の方や友人、時には地元の人を巻き込みながら考えていきます。そうした機会を作ることで、自分たちの地元への愛着につながっていくだろうと考えたことが、プロジェクトを発足したきっかけです。

プロジェクトを進めるうえで心がけているのは“一緒に作り上げる“ことです。そして、この「アソビ」はどんなところが楽しいのか、子どもたちの言葉で伝えてもらうことを一番大切にしています。そのため、アイデアの実現に向けては、私たちバンダイナムコエンターテインメントが一緒になって、企画会議も行ってきました。

ただ、今回は特に新型コロナウイルス感染症の影響もあって、各プロジェクトを進行させること自体が本当に大変でした。ただ幸いにも選ばれた福島県只見町と大分県大分市の子どもたちのアイデアが明確だったので比較的形にすることは難しくなかったのですが、見せ方や手法に関してはさまざまなことに配慮する必要があり、非常に苦労しましたね。

坂本純一さん

――この取り組みをはじめたきっかけを教えていただけますか?

坂本:日本のそれぞれの地域について、子どもたちの純粋な目だからこそ分かる良さや発見があるのではないか、そしてそれを見てみたいという思いがありました。

実際にご応募いただいた全国の小学生の案を見てみると、どうしたら地元の文化をアピールできるか本当によく考えられたものが多く、私たちも驚きました。

――取り組みを進めるなかで感じたことはありますか?

坂本:今回の取り組みを通じて感じたことは、只見町も大分市も子どもたちが非常に純粋だなと……。

実を言うと当初は「保護者の方の意見が反映されているのかな?」と思っていましたが、実際にはまったくそんなことはありませんでした。いざ会ってみると、自分たちできちんと考え、思いをもって取り組んでいることが伝わってきました。

坂本純一さん

――坂本さんご自身の地元に関するエピソードはありますか?

坂本:私は東京都の門前仲町の出身で、小学生のころから過ごしている場所ですが、外に出て初めて自分の住んでいた町が特殊なところだったと気づいたことがあるんです。例えば、月3回も縁日があります。夏のお祭りではお神輿が何十機と行列を作り、沿道からいろんな人がそのお神輿に水をかけるんです。消防署の前では、放水車でかけるんですよ。お神輿ってそういうものだと私は思っていたんですが、実は違ったんですね(笑)

「地元アソビつくり隊!」をきっかけに地元を知ることも大切ですが、外の地域を知ることもけっこう大事なのかなと感じています。相手を知って自分を知るように、自分たちの地元と外の地域を比較検討することで、初めて自分の地元の良さが分かってくるのだと思いますし、外の地域の人たちに地元を知ってもらうためには、自分たちも外の地域を知ることが必要になると思うんです。

――今回応募してくれた角田さん、酒井さん、大友さんへ、そしてこの記事をご覧になっている子どもたちにメッセージをお願いします。

坂本:子どもたちは、これからの日本を担っていく大切な世代です。バンダイナムコグループのビジョンでは「挑戦・成長・進化」を掲げていますが、地元アソビつくり隊というプロジェクトはある意味「夢を叶える」という側面もありますので、ぜひ夢を実現させるために今後もいろいろなことに挑戦していただき、大きく成長・進化をしていってほしいです。

坂本純一さん

第1回優秀賞「しぜんしゅと・只見ファッションコレクション」作品紹介

「しぜんしゅと・只見ファッションコレクション」 のイメージ図
「しぜんしゅと・只見ファッションコレクション」 のイメージ図

福島県のローカル線・JR只見線をランウェイにして、ファッションショーを行う「しぜんしゅと・只見ファッションコレクション」は、福島県只見町の角田杏(つのだあん)さん、角田春(つのだはる)さん、酒井湧司(さかいゆうじ)さん、酒井健生(さかいたける)さんの4人による斬新なアイデア。只見町の伝統の仕事着をショーで魅せるものに変えるというユニークな発想の企画で、作業着が一体どんな華やかできらびやかなものに変わるのでしょうか。

今回は新型コロナウイルス感染拡大に配慮しファッションショーは行わず、モデルと一緒にランウェイを歩く様子を動画にして、3月31日よりバンダイナムコエンターテインメント公式YouTubeチャンネル「876TV」にてアップ予定です。

ランウェイの様子
ランウェイの様子

受賞者インタビュー

左から、角田春さん、角田杏さん、酒井健生さん、酒井湧司さん
左から、角田春さん(小6)、角田杏さん(小4)、 酒井健生さん(小3)、酒井湧司さん(中1)

――ファッションショーは、何がきっかけで思いつきましたか? なにか参考にしたものはありますか?

杏さん:東京ガールズコレクションへ子どもが参加できるイベントに申し込んだけど、落ちてしまいました。その後、学校で国指定文化財「只見の仕事着コレクション」や「只見線」のことを勉強したことがきっかけで、このイベントを思いつきました。モデルさんのことは詳しくないですが、愛花さんは同じ福島県会津出身のモデルさんなので、一緒にランウェイを歩きたいです!

角田杏さん
角田杏さん

――記念すべき1回目の優秀賞を受賞したと聞いた時、どんな気持ちでしたか?

春さん:まさか自分たちのアイデアが選ばれると思っていなかったので、うれしかったです!

角田春さん
角田春さん

――東京にいるぺえさんとWeb上で一緒に衣装制作を行った感想は?

杏さん:初めてぺえさんと会って、びっくりしました。Tシャツに絵や文字を楽しくかけて良かったです。

――ファッションコレクションでは、どんなところを見てほしいですか?

春さん:仕事着を今風にアレンジしたところに注目してほしいです。
杏さん:只見町は縁結びのまちです。只見線がつながってたくさんの縁を結べるよう、注目してもらえるランウェイをしたいです。

第2回優秀賞 「すきっちゃ!!動物となかよし♡」 作品紹介

「すきっちゃ!!動物となかよし♡」のイメージ図
「すきっちゃ!!動物となかよし♡」 のイメージ図

大分県大分市の大友亮仁(おおともあきひと)さん、心晴(こはる)さん兄妹が考えた「すきっちゃ!!動物となかよし♡」は、画面の中にいる、大分県に住む「絶滅危惧種」の動物を見つけて、喜ばせたり、ゴミを消したりして助けていくゲーム。エンターテインメントを通じて、自然や動物の保護活動を広く知ってもらえる内容となっています。中身だけではなく、大分県産のかぼすの形をした「カボスドーム」など外観も重視して制作。「絶滅危惧種についてもっと知ってもらいたい」「環境問題について考えるきっかけにしてもらいたい」という、兄妹ふたりの思いが詰まった世界でひとつだけのオリジナルゲームです。

この「すきっちゃ!!動物となかよし♡」の実物が、3月20日(金)より大分県立美術館にて期間限定で公開! 世界でひとつだけのこのオリジナルゲームをどなたでもご体験いただけます。(詳細は記事の最後にございます)

大分県立美術館での作品展示の様子
大分県立美術館での作品展示の様子

受賞者インタビュー

左から、大友心晴さん、大友亮仁さん
左から、大友心晴さん(小4)、大友亮仁さん(小5)

――絶滅危惧種や環境問題というテーマを選んだ理由を教えてください。

亮仁さん:大分県の「道の駅いんない」にいるオオサンショウウオが、かわいいから大好きです。大分県には1289種の絶滅の恐れがある野生生物がいます。ごみをポイ捨てするなど、自然破壊につながるようなことをしている人がたくさんいることを知り、絶滅危惧種を助けたい、動物たちが絶滅しないように守ってあげたいと思ってこのテーマにしました。

心晴さん:オオサンショウウオを見た時、体が大きくてとてもかわいかったです。でもきっと自分の住むお家に帰りたくて、寂しい気持ちになっているだろうと思いました。また二ホンヤマネが毛布の中から見つかるニュースも見ました。きっとほかにも動物たちが苦しんでいるから助けてあげたいと思いました。

――作品を作るうえで、大変だったことはありますか?

亮仁さん:カボスドームのシートの色を決める時、妹と何度も話をしました。しかしお互い好みの色を譲らなかったので、周りの人の意見を聞きながら、案をまとめました。

心晴さん:画面に出てくる動物のレベル決めや、大分の方言で表わすやり方など、いろいろな案が出ました。ひとつの案に絞るために一生懸命図鑑で調べたり、兄と私の意見が違う時は何度も話し合いました。一番話し合ったのは、画面に登場する絶滅危惧種を決めることです。

――作品が完成するにつれて、感じたことはありますか?

心晴さん:今月のはじめに「道の駅いんない」で飼育されていたオオサンショウウオが死んでしまいました。自然の中で自由に生きられたら、もっと長生きできたと思いました。とてもかわいそうです。このゲームではたくさんの動物を助けられるので、とてもうれしく思いました。

大友心晴さん
大友心晴さん

――作品が完成して、感じたことはありますか?

亮仁さん:プロジェクターがしっかりとキレイに映るのか心配でしたが、とってもキレイにできていてホッとしました。新型コロナウイルス感染症でゲーム制作ができているのか、リモート会議だけだと夢のような話で不安でした。でも、実際カタチになってとてもうれしいです。

大友亮仁さん
大友亮仁さん

――このゲームのどんなところを見てもらいたいですか?

亮仁さん:動物や自然が美しいことを知ってほしいので、ゲーム画面の背景も見てほしいです。画面の切り替わりに出てくる観光パンフレットでは、僕の好きな場所を選んでいます。また看板のカワセミを作るのに、丸一日かかりました。羽の色を粘土で表現するため、絵の具を少しずつ混ぜる作業が一番大変でした。

粘土でつくられた看板
粘土でつくられた看板 作るのに苦労したというカワセミ(右上)

心晴さん:動物の塗り絵を完成させるために何度も図鑑を見て、絵の具で同じ色を作るため、試し塗りを繰り返しました。看板を作るために朝6時に起きて作り、学校から帰ってきても友達と遊ばず、5日間かけて看板製作をがんばりました。なので、動物と看板を見てほしいです……。

粘土でつくられた看板

――ふたりのお気に入りのものを教えてください。

亮仁さん:本物のカブトガニの甲羅を、2〜3年前に大分県内の海岸でたまたま見つけました。拾った時にはすでに身はなく、甲羅だけでした。しっかりと保存して宝ものにしています!

亮仁さんの宝物だというカブトガニの甲羅
亮仁さんの宝ものだというカブトガニの甲羅

心晴さん:幼稚園くらいから動物やいきものに関する本を読んでいました。この本もその一部です。大きな図鑑から、持ち運びできるポケット図鑑までたくさんもっています。

心晴さんが大切にしている動物に関する本
心晴さんが大切にしている動物に関する本
宝物を見せる大友さん兄妹

★★「地元アソビつくり隊!」インフォメーション★★

【第1回優秀賞受賞作品「しぜんしゅと・只見ファッションコレクション」PR動画公開】
2021年3月31日(水)よりバンダイナムコエンターテインメント公式YouTube「876TV」にて公開予定

【第2回優秀賞受賞作品「すきっちゃ!!動物となかよし♡」体験設置】
場所:大分県立美術館 1階 アトリウム
期間:2021年3月20日(土)~ 2021年3月31日(水)
※体験可能時間:各日10:00〜18:00(最終日は15:00まで)