いっちょやってみっか!!3人の担当Pがそれぞれの『ドラゴンボール』ゲームをプレイしてみたら…

2015年にスマートフォンアプリとして配信がスタートし、全世界で2億5000万DLを越えた『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』をはじめ、システムも魅力も異なるタイトルが揃う『ドラゴンボール』シリーズ。「どのゲームからやればいい……?」と迷っている人も多いのでは? 今回は2018年に発売された3タイトル担当プロデューサー(以下、担当P)の方々によるプレイ会&座談会をお届けします!

3人の担当Pが語る、『ドラゴンボール』シリーズの魅力

あなたはどれで遊ぶ? 3タイトルそれぞれの魅力

今回集まっていただいたのは、

  • スマートフォン用アプリゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』の池田P
  • 「enza」で配信中のブラウザゲームドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』の高橋P
  • 家庭用ゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』の広木P

のみなさん。

2018年に出たばかりのこの3タイトル、同じドラゴンボールといっても操作環境もシステムも異なります。

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まずは担当Pとしての、それぞれのゲームへの想いをうかがいました。

――みなさんが開発されたタイトルには、どんな特徴があるのですか?

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『ドラゴンボール レジェンズ』プロデューサー、池田 慶悟さん

池田P:僕が担当している『ドラゴンボール レジェンズ』は、「戦略性や育成に重きを置いたワンフィンガーアクションゲーム」です。『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』に続くスマートフォンで遊べるアプリゲーム2作目で、今年5月に出たばかりです。『ドッカンバトル』は古きよき『ドラゴンボール』のノスタルジーがテーマでしたが、『レジェンズ』のテーマは「新しさ」。そのため、グラフィックやモデリングにかなり力を入れています。

ストーリーにもこだわっていて、主人公のシャロットはこのゲームのために鳥山明先生にデザインいただきました。最近スーパーサイヤ人になりましたけど、これがまた泣ける話で……(涙)。

高橋P:シャロットは人気がありますよね!

池田P:おかげさまでみなさんに愛されています。『レジェンズ』はソーシャルゲームの要素もあるので登場キャラクターが多く、原作では敵役だったキャラを自分のパーティに迎えることもできます。シャロットの師匠はナッパなので、意外にナッパも人気で嬉しいです!

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『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』プロデューサー、高橋 麗菜さん

高橋P:私が担当する『ブッチギリマッチ』は「シンプルなルールで対戦相手との駆け引きが楽しめるカードゲーム」で、今年7月にグランドオープンしました。アクション性のあるゲームが苦手な方でも遊べるのが魅力です。「ブラウザゲーム」なので、アプリをインストールしなくてもURLにアクセスするだけで対戦可能です。グラフィックが2Dなので雰囲気は『ドッカンバトル』に近いですが、『ドッカンバトル』がキャラクターに焦点を当てているのに対して、『ブッチギリマッチ』は悟空が大猿になるシーンや、(フリーザ戦でのセリフ)「クリリンのことかーー!!」など、「名シーン」に焦点を当てています。

広木P:『ブッチギリマッチ』は頭を使うゲームですよね。

高橋P:そうですね。ただ、一般的なカードゲームって手札が30枚くらいあったりするんですが、それだと難しくなってしまうので、使うカードを8枚に絞って分かりやすく数字の上下で強さを表現しました。でも、単純に高い数字のカードを出せば勝てるわけでもないんですよ。そのバランスを意識しましたね。

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『ドラゴンボール ファイターズ』プロデューサー、広木 朋子さん

広木P:一方、私が担当する『ファイターズ』は、PlayStation ®4、Xbox One、Nintendo Switchなどで楽しめる家庭用タイトルで、「本格的な格闘ゲーム」です。今年の2月に発売されました。『ドラゴンボール』のファンにはいろんな方がいるので、コアな格闘ゲーマーの方だけでなく、カジュアルにも楽しめるようにしました。『ブッチギリマッチ』や『レジェンズ』と比べてキャラクターの数は少ないですが、それぞれのキャラクターの作り込みには重点を置いています。

――まるで美麗なアニメのキャラクターを自在に操作できるような感覚になります!

広木P:ありがとうございます。グラフィック面でのコンセプトは「自分でアニメを動かせる」だったんですよ。(家庭用ゲームならではの画像表示速度)60フレームを保ちつつ、2Dバトルでありながら、3Dだからこそできるカメラ表現をいれたりなど工夫を重ねました。同じ『ドラゴンボール』シリーズでも、それぞれ全然違う遊び方を提供しているのが面白いですよね。

――今日はみなさんに、ご自身が担当していない他の2タイトルで対戦バトルをしていただこうと思います! 意気込みのほどはいかがですか?

3人:よーし、いっちょやってみっか!!

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担当じゃなくても白熱しちゃう。3タイトルの対戦プレイがスタート!

<1:駆け引きが楽しめる対戦カードゲーム『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』(池田P×広木P)>

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まずは池田Pと広木Pが、『ドラゴンボールZ ブッチギリマッチ』で対戦! 『ブッチギリマッチ』の醍醐味は「お互いの戦略の読み合い」です。プレイヤーは8枚1セットのデッキを選択。各カードには「AR(アタックランク)」という1~8までの数字が割り振られていて、相手よりも高い数字を出すと攻撃可能。相手のライフを0にすれば勝利となります。池田Pは普段から使っているテクニカルなベジータデッキを、広木Pは火力重視で初心者でも使いやすいバーダックデッキをセレクト。特殊スキル発動時には『ドラゴンボール』の名シーンも楽しめます。

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「AR2ベリー」の回復スキルなども駆使してバトルを進めていく広木Pに対して、池田Pは原作でベジータがキュイを倒したときのシーン「へっ! きたねえ花火だ」を再現したベジータのスキルなどで応戦。互いにライフを削っていき、ライフの残りが40%を下回ると発動する「超本気」モードに突入。

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最後は同じARのカードを出した際に発生する「バースト(お互い1000のダメージ)」で、ライフがギリギリ残った広木Pが勝利!! 相打ちで勝敗が決まる白熱のバトルとなりました。

一戦の所要時間は5~10分。短期決戦でアツイ駆け引きが楽しめます。公開中の映画との連動で、ローソンのスマホスタンプラリーなど様々な施策が行なわれます。このスタンプラリーでは最高レアリティ「UR」の「ブロリー」も入手可能!

<2:育成も大事なワンフィンガーアクションゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』(高橋P×広木P)>

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続いて、高橋Pと広木Pが『ドラゴンボール レジェンズ』をプレイ! 『レジェンズ』は6人のチームから相手の出方を予測して3体を編成し、相手のすべてのライフを削り切ると勝利となります。

アーツカードに付随する「ドラゴンボール」を7つ溜めるとド迫力の超必殺技「ライジングラッシュ」も発動可能。高橋Pは人造人間16号や人造人間18号を含む編成、広木Pはシャロットやバーダック、ベジータを含む編成でバトルスタートです。

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『レジェンズ』のグラフィックは、アプリゲーム屈指の流麗さが特徴。中でも超必殺技「ライジングラッシュ」の演出は、まるでスマートフォンの画面から飛び出してきそうなド迫力です。そんな迫力につられるように、攻撃時には「オラオラオラ!」と賑やかな声が飛び交ったり、相手の攻撃をよけるスワイプに合わせて「スッ」「スッ」と声が出てしまったりと、戦いはますます白熱していきます。果たしてどちらが勝利するのでしょうか!?

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結果は1戦目が高橋P、そして2戦目が広木Pの勝利! 指一本で手に汗握る本格バトルが楽しめるとあって、バトル中は熱気が充満していました。

年末年始を使ってじっくり育成を進めるもよし、友達と集まってみんなで盛り上がりながらプレイするもよし。楽しみ方は人それぞれです。

<3:本格格闘ゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』(池田P×高橋P)>

最後はeスポーツ競技にもなっている本格格闘ゲーム『ドラゴンボール ファイターズ』を、池田Pと高橋Pに対戦してもらったのですが……これまでのバトルの熱気も引き継いで、おふたりともすっかり本気モード!!

『ファイターズ』は3体のキャラクターを選んでチームを編成する「3on3制」のチームバトル。アシスト攻撃や、キャラ交代など、3人チームだからこその戦略が重要になります。池田Pは人造人間18号や思い入れの深いナッパを含む編成、高橋Pは孫悟空(超サイヤ人)やトランクスを含む編成を選択。新ステージ「宇宙闘技場」でバトルスタートです!

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『ファイターズ』の魅力は、アニメキャラがそのままゲームの世界にやってきたかのようなクオリティの高いグラフィックと、ド迫力の戦闘シーン、そして空中コンボを筆頭にした技の多彩さです。『ドラゴンボール』の世界観を表現するため、バトルは出来るだけ空中戦で白熱するようなつくりを意識したとのこと。

一気に相手との距離を詰める「超ダッシュ」を駆使して接近戦に持ち込んで、醍醐味である「空中で戦う」のがバトルをより楽しむ秘訣です。ガード崩し技として知られるドラゴンラッシュや、相手の背後に瞬間移動して攻撃を繰り出すバニッシュムーブを上手く使いながら、互いに接戦を続ける池田Pと高橋P。勝利の神はどちらに微笑むのか……!?

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結果は池田Pの勝利!! 楽しい時間はあっという間に過ぎていきました……。
2019年1月31日には、本編に加え、ファイターズパスのDLC8キャラ分が追加され1枚のディスクに入った「ドラゴンボール ファイターズ デラックスエディション」が登場するとのこと。価格も6,100円(+税)とお求めやすい価格になっているようなので、興味を持たれた方は、このタイミングで購入するのもありですね!

まるで“世界の共通言語”。「ドラゴンボール」をゲームにするということ

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3タイトルで遊んでいただいたみなさんに、改めて『ドラゴンボール』シリーズのゲームならではの楽しさ、魅力を語っていただきました!!

――ご自身の担当タイトル以外のゲームで対戦していただきましたが、いかがでしたか?

広木P:楽しかったです! 『レジェンズ』はグラフィックがとてもキレイですし。『ドラゴンボール』の魅力の1つに、他にはない「宇宙規模のインフレバトル」だと思っているんですが、スマホでもその迫力がすごく伝わってきました。

池田P:『ファイターズ』の担当の方にそう言っていただけると嬉しいです。そこはすごく苦労したんですよ。結果として、奥行きを生かすことになりました。

高橋P:『レジェンズ』は操作自体がシンプルでも、出来ることは本当に幅広いですよね。

池田P:一方で、『ファイターズ』は勝ったときの爽快感がたまらない!

――池田さんも高橋さんも、とても真剣な表情でプレイされていました。

高橋P:一瞬たりとも見逃せないので……!! 気を抜くとすぐに負けてしまいます。

池田P:特定のボタンを連打するだけでコンボが繋がる「超コンボ」のように、操作性が簡単なコンボがあるので、初心者でも楽しめるのが嬉しいですよね。

広木P:「『ドラゴンボール』で必殺技が出せない」というのは全然面白くないと思うので、誰でもまずは必殺技が出せるように工夫したんですよ。

池田P:全キャラへの愛も感じました。サイバイマンを植えられるのも嬉しい。

広木P:そして『ブッチギリマッチ』は、瞬間の読み合いではなくて、もっとじっくりとした心理戦で。名シーンが挿入されるのもすごく気持ちよかったです。

池田P:超本気モードで逆転できるのも嬉しい! ライフが残り100のギリギリの状態からも逆転ができて、最後まで勝敗が分からないですよね。

――ゲームをプレイした方々からも、嬉しい声をいただいていますか?

広木P:『ファイターズ』だと、『レジェンズ』のシャロットのように、オリジナルキャラの人造人間21号を出したときは、長く愛され続けている『ドラゴンボール』シリーズに新しい要素を加えるとあってすごくドキドキしました。そこで、「どんなキャラなのか」ということをゆっくりと出していったんですが、結果的に「人造人間21号が好きです」という、ユーザーのご意見をもらった時はすごく嬉しかったですね。

池田P:シャロットも同じ意味で嬉しかったです。また、意外な意味で嬉しかったのは、「『レジェンズ』をやってナッパが好きになりました」という感想をいただいたこと。タイトルを通してキャラクターの魅力を再発見していただけたことが嬉しかったです。

高橋P:『ブッチギリマッチ』は対戦カードゲームなので「手軽にじっくり楽しめる」という感想をいただくことが多いですね。「このシーンも取り上げてくれるんだ」と言っていただけるととても嬉しいです。バトルゲームだとなかなか活躍しにくい、戦闘能力はそれほど強くないキャラクターも、カードゲームならサポート役として活躍できますしね。

池田P:本当ですよね。僕は「トランクスを抱いているブルマ」を見てそう感じました。

広木P:「あっ、セリパだ!」とかね。『ファイターズ』ではなかなかできないことです。

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――みなさんが、各タイトルを越えて感じる『ドラゴンボール』シリーズのゲームならではの魅力というと、どんなものを感じますか?

広木:『ドラゴンボール』は世界でも通用する、共通言語だと思うんです。それもあって、勝敗が決まる瞬間だけではなくて、それぞれのシーンごとに盛り上がれるのが魅力だと思います。たとえば、『ブッチギリマッチ』をプレイしていても、勝った負けたに限らず、「へっ! きたねえ花火だ」というシーンが出てくると、みんなで盛り上がれますよね。『ファイターズ』でも、eスポーツの大会などではセルが登場して「うおおおお!」と咆哮するシーンで、試合がはじまる前なのに海外の方々が一緒に声を上げてくれたりするんです。

池田:「サイバイマンを植えたーー!!!」でも盛り上がれますよね。これはすごいことだと思います(笑)。

高橋P:だからこそ、「やっている人も、観ている人も楽しい」ものになると思うんですよ。勝敗にかかわらず、プレイしている人も、そうでないひとも「みんなで盛り上がれる」というのは大きいですよね。

池田P:ゲームタイトルを作っていく際には、最初にドラゴンボール愛に溢れた“チームづくり”からはじめるんですが、毎回「今回は最高のチームを作ったぞ!」と思っても、隣の芝生を見ると愛に溢れた“やべえやつ”がたくさんいるんです(笑)。

高橋P:原作のファンが多いからこそ、社内にも愛にあふれた人間がたくさんいるんですよ。

池田P:その結果、『ドラゴンボール』のタイトルは会議が長くなる(笑)。

広木P:シーンを選ぶときも、「このシーンにしよう!」「いや、こっちでしょう!」と盛り上がって、徐々に仕事そっちのけに……(笑)。地球規模のバトルが体験できる「突き抜けた世界観」も、『ドラゴンボール』だからこそ表現できる魅力だと思います。

池田P:『ドラゴンボール』が好きな方には、本当に色々な方がいらっしゃるので、すべての方々にその世界観を楽しんでいただけるように、それぞれのタイトルごとに工夫を重ねて、『ドラゴンボール』の様々な魅力を表現していけたら、と思っています。

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©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

【取材後記】
それぞれに異なる魅力を持つ『ドラゴンボール』シリーズの最新3タイトル。12月14日より劇場公開がはじまった映画『ドラゴンボール超(スーパー)ブロリー』などにあわせて、盛り上がっている今こそ、新しくはじめるには絶好のチャンスです。自分の好みや得意なスタイルにあわせて、『ドラゴンボール』の世界を楽しんでください!

取材・文/杉山 仁
フリーのライター/編集者。おとめ座B型。三度の飯よりエンターテインメントが好き。


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