『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』制作チームが語るモルカー愛

2021年にSNSを中心に話題となったアニメ『PUI PUI モルカー』。同年12月16日には、家庭用ゲーム『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』が発売! ファンファーレではアニメの世界観を再現したゲームの魅力や制作の舞台裏などを制作チームにインタビューしました!

PUI PUI モルカー
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岸 ゆり

バンダイナムコエンターテインメント所属

本作のプロデューサー。2016年に入社後、家庭用ゲームでプロモーション担当を経て、2020年からはプロデューサーとして数々の制作に携わる。

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森 拓也

バンダイナムコエンターテインメント所属

2019年入社。家庭用ゲームのプロモーション担当として国内イベント(東京ゲームショウや次世代ワールドホビーフェア)の当社ブースの運営を担当し、本作でもプロモーションに携わる。

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中原 葵

バンダイナムコエンターテインメント所属

2017年入社。これまでスマートフォン向けアプリや家庭用ゲームのプロモーション業務を経験し、本作でも森とともにプロモーションを担当。

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海老名 沙穂

バンダイナムコエンターテインメント所属

2019年入社。入社当時からライセンスプロダクションにて版権営業業務に携わり、本作でも版権まわりの交渉・調整を担当。

SNSを中心に話題になった原作にあわせて、Twitterを軸にファンとコミュニケーション

『PUI PUI モルカー』は1話が約3分のパペットアニメ。モルモットが車になった世界で、「モルカー(モルモット+車)」が毎話奮闘するというものです。2021年の1月から3月にかけて放送され、第1話のオンエアから、Twitterを中心に話題となり、その後も放送のたびにトレンド入りしました。

――ついに『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』が発売されましたね! 本作のプロモーションはTwitterを中心に展開したとのことですが、やはり原作がSNSで盛り上がったこととの相性を考えてなのでしょうか。

岸:そうですね。本作の制作がはじまる前、私自身もTwitterのトレンドで『PUI PUI モルカー』が流れてきたことが初めての出会いだったので、原作ファンの皆さまのことを考えると、TwitterなどのSNSを中心に本作の魅力を伝えていきたいと考えました。そこで、発売前の2021年10月から『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』専用のアカウントを立ち上げました。

岸さん
『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』プロデューサー岸さん

森:Twitter内では、『PUI PUI モルカー』公式アカウントと連携して、正式発表の3日前から「重大発表があります!」と新プロジェクトを予告しました。これにはモルカーファンの皆さまから「何が起きるの?」と大きな反響をいただきました。制作発表後には購入特典やゲーム要素の紹介、ゲーム内の「かんさつ」や「フォトスタジオ」を使ったプレイ画像の投稿など多彩なコンテンツを投稿しています。

森さん
『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』プロモーション担当の森さん

中原:RTキャンペーンには約5000のRTをいただけて、手応えを感じましたね。ほかにも発売の43日前からモルカーを紹介するカウントダウンを行ったり、動物園の方ともコラボを企画したりと投稿を重ね、現在は1.7万人フォロワーを抱えるアカウントになりました。制作チームの世代的にもTwitterは馴染み深いSNSだったので、うまく盛り上げることができたと感じています。

中原さん
『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』プロモーション担当の中原さん

『PUI PUI モルカー』の世界観を追体験してほしい

――本作は10種類のミニゲームやモルカーとのふれあいが楽しめる作品とのことですが、このコンセプトは、どのように決められたのですか?

岸:基本コンセプトに「原作の世界観を表現するためにも、モルカーらしいワチャワチャ感や、ふれあい要素を入れよう」という軸がありました。そういったことを踏まえ、パーティーゲームの方向性に決まりました。

原作の魅力を引き出すためにも、最大限かわいらしさを再現したいと考え、ストップモーションらしい動きにこだわりました。ユーザーの皆さまが原作のアニメでの出来事を追体験ができるよう工夫し、ミニゲームも原作に出てくるゾンビやメカシャークを取り入れています。ほかにも、かんさつモードではアニメで出てきた「もるみ」を街の看板にいれるなど、原作を隅々まで見たからこそ反映できた要素も盛り込まれているのでぜひ注目してほしいです。

ミニゲームのひとつである「モルミッション」

――かんさつモードでは本作の舞台となるモルタウンの全景も描かれていましたね。原作に登場した看板が飾られていて「アニメと同じだ!」と驚きました。

海老名:モルタウンの制作については、原作者の見里朝希さんに「原作で使われた看板のデータを使わせていただきたい」とご相談しました。ほかにも、渋谷で開催されたモルカー展のジオラマを撮影したり、映画のパンフレットに掲載された絵コンテを見たりしながら、世界観を再現しています。モルタウンの様子は公式の『876チャンネル』でライブ配信しましたので、ぜひご覧になってください!

海老名さん
『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』ライセンスプロダクション担当の海老名さん

――だからあれだけ作り込まれていたんですね! 「ふれあいモード」では、モルカーにニンジンをあげたり撫でたりと、ファンがやりたかったことが実現できていて。モルカーの背後にまわってニンジンをあげると振り向くんですけど、その仕草が愛らしかったです。

岸:ゲーム内のモルカーの仕草は「実際にモルカーがいたらどう動くだろう?」と想像しながら作っていて。例えば、ニンジンをあげると取り合っちゃうんですよ。ちょっとした動きにもこだっているので、ぜひ注目してください。

中原:モーションはチーム間で「こんな仕草をしたらかわいいんじゃない?」「逆にこういう動きはしないよね」と何度もディスカッションしながら作り込みました。原作ファンの方々の期待を超えるために、再現度を高めつつ細部へのこだわりを表現していきました。

――制作チームにファンが多かったから、原作を尊重しながら再現できたのですね。

岸:制作チームにモルカーが大好きなメンバーが集まっていたので、制作はとてもスムーズでしたね。中原も家にたくさんグッズがあって、バスケットボールくらいの大きなぬいぐるみを持っているんです。

中原:グッズはメーカーごとにフォルムや顔が違うので、集め出したら止まらなくて(笑)。全部愛らしいけど、部屋が埋まっちゃうので20個に厳選しています。

海老名:制作当初から「どうすればモルカーらしさが表現できるか」についてメンバー全員でこだわりましたので、愛情がこもっていると思います。

全体写真

40台以上のそれぞれの個性を再現、アクセサリーでおしゃれも

――先ほど、こだわりのポイントを伺いましたが、そのほかに注目してもらいたいポイントはありますか?

岸:モルカーの質感はぜひご注目いただきたいポイントです! 『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』にはいろいろなモルカーたちが40台以上が登場します。一例を挙げると、寿司モルカー(海老)は表面がシャリのようにつぶつぶしているんですね。これはじっくりとモルカーを拝められる「かんさつモード」があるゲームだからこそ、しっかり作り込みたいと考えた要素です。それぞれ質感が違うので、アニメを参考に再現しました。

モルカーの質感
中央が寿司モルカー(海老)

――それぞれの個性が再現されているんですね。個性といえば、本作ではモルカーにアクセサリーが付けられます。ヒゲメガネやネコ耳など、原作には出てこないオリジナル要素も登場していますが、これはどのように選んだのでしょうか?

岸:アクセサリーは「こういうモルカーが出たらファンの皆さまが喜んでくださる!」と制作チームでアイデアを出し合って決めていきました。例えば、「海老を背負っている寿司モルカーがいるなら、他のモルカーはマグロを背負っていたらおもしろいよね」とマグロを用意したり。

モルカーにいろいろなアクセサリーをつけることができます

中原:会議では楽しくアイデアが出せましたね。種類は80種類以上あるので、ぜひ自分だけの飾りつけを楽しんでもらえたらうれしいです。私のイチ押しはおしりに顔を付けられるアクセサリーです(笑)。

森:もちろん、オリジナル要素は出しつつ原作も尊重しています。例えば、ヘッドホンとスピーカーを付けたDJモルカーは個性がなくならないよう、スピーカーが外せないようになっているなど細かい部分にもこだわっています。

モルカーアニメチームからもらった、数十個の「プイプイ」音声

――本作は他社IPタイトル(※1)なので、版権元とのやりとりもあったと思います。そのなかで印象に残っていることはありますか?

海老名:印象に残っているのは、モルカーの鳴き声ですね。音声データをいただいた際、ファイルの名前がすべて「プイー(そこそこ元気)」「プイ!プイ!(元気)」などと書かれていて。

音声は数十個あったのでファイル名だけでは判別が難しくて、制作チームのみんなで「これはどんな感情なのかな?」とアニメを見ながら確認しました(笑)。

※1 IP:知的財産のこと。ここでは原作・キャラクターを指す。

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――本作は岸さんを含め、制作チームの皆さまが若手メンバーで構成されているのが印象的でした。若手メンバーのチームならではの進め方などあるのでしょうか?

森:年齢が近いので、カジュアルにやりとりできたことが大きかったと思います。コミュニケーションも基本的にオフィス用コミュニケーションツールやチャットで「これお願いします!」と気軽に連絡していました。そのなかで、もちろん上司や先輩方も私たちの考えを尊重してくださったので、各施策への挑戦を応援してもらいながら進めることができました。

中原:営業も私の同期や後輩が担当してくれたので、「販売店にキャンペーン展開したいんだけど」と相談されれば「その話はプロデューサーに伝えておくね」とスムーズに動けました。本プロジェクトのメイン担当である私たちが主体でありながら、壁にぶつかった時に上司や先輩がフォローをしてくれる環境だったからこそ、ユーザーの皆さまが喜ぶ要素に集中して制作できたと感じています。

全体写真

制作チームの「モルカー愛」が詰まった1本。

――今後はアップデートなども予定していると思いますが、どのような展開を考えているのでしょうか?

岸:アニメで見たモルカーたちの可愛さ、フェルトの質感がゲーム内でも表現されており、プレイしていて楽しいというお声を多く頂戴しました。

その一方で、オンラインで遊びたいというご要望もいただきました。こちらに関しては、ミニゲームの「モルサッカー」をオンラインに対応させ、ファンの皆さまの要望を実現できるように動いています。そのほかにも無料アップデートを用意していますので、今後の動きに注目していただけたらうれしいです。

中原:今後もTwitterはファンの皆さまとコミュニケーションをとる場所として活用していければと思っています。先日、新企画の第一弾として「#モルパ新アクセサリー」のハッシュタグを作り、新アクセサリーのアイデアを募集しました。

実際にそこで集まった素敵なアイデアは今後DLC(ダウンロードコンテンツ)としてゲームに実装される予定です。ファンのみなさんとも交流できるような施策をできればと思っているので、こちらも楽しみにしていてください。

――最後に、ファンの皆さまに向けてメッセージをお願いします!

中原:プロジェクトは「我々のモルカー愛が伝われ!」と思って進めてきました(笑)。『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』をきっかけに『モルカー』のことを知ったり、さらに好きになってもらえたらうれしいです。

森:僕はプロモーションに関わるようになってから『PUI PUI モルカー』を見たので、最初はチームメンバーの愛情に圧倒されていたんです。でも、今では推しモルカーもできて、モルカーたちの名前も全員瞬時に言えるようになりました(笑)。ゲームにはやり込み要素もあるので、さまざまなユーザーの皆さまに楽しんでいただけたらと思っています。

海老名:社内外の多くの関係者の方々にご協力いただき、アニメの魅力を再現した素材感やディテールにもこだわって作った作品です。制作チームの愛が伝わればと思っております。

岸:『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』はモルカーが本当に大好きな人たちで作ったゲームです。その愛情が伝わったらいいですね。ひとりでもみんなでも楽しめる作品ですし、体験版もありますから、ぜひ一度遊んでもらえたらうれしいです!

『PUI PUI モルカー Let’s!モルカーパーティー!』のTwitterアカウントはこちら!

体験版も配信中! 是非モルパの世界に遊びに来てくださいね。さらにミニゲーム「モルサッカー」が無料アップデートにてオンライン対応予定! 離れたところにいる友だちや全国の猛者と盛り上がろう!

配信時期など詳細は続報をお待ちください!

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バンダイナムコエンターテインメント公式Twitter

©見里朝希JGH・シンエイ動画/モルカーズ

鈴木雅矩
1986年生まれのライター。過去に350名以上の取材記事を執筆。著書に『京都の小商い〜就職しない生き方ガイド〜(三栄書房)』。コンシューマーゲームとお酒と銭湯が大好きです。